「銀  座」

 京橋から新橋にかけての大通りの両側は江戸時代から賑やかな通りであった。京橋寄りには新両替町があった。新橋寄りには尾張町,竹川町、出雲町などがあった。この新両替町を江戸時代別称で銀座と呼んでいた。なぜならここに銀貨鋳造所があったからである。金貨鋳造所は現在の日本橋付近にあった。その周辺に両替屋が並んで両替町ができた。遠くないところに現在日本銀行の本店もある。銀座周辺にも両替屋が立ち並び新両替町と呼ばれた。金座は江戸だけだったが、銀座は京都、大阪、長崎にもあった。その後、新両替町だけではなく尾張町・竹川町・出雲町も銀座と呼ばれるようになる。