「江戸の侠客」

 賭博を生業にし情に厚い。将軍家光時代には戦いはなくなる。世の中が平和になるにつれエネルギーを持て余す旗本が現れ、奇抜な格好をして旗本奴と言われる。旗本奴の身上は男伊達であった。人から頼まれれば命をかけて果たした。この旗本奴に対して現れたのが町奴である。職を失った武士や盗賊から身を守るため町人の間でも剣術や柔術が流行。腕に自信のある者は粋な出で立ちであらわれ、用心棒や喧嘩の仲裁をした。有名な町奴の一人に幡随院長兵衛がいる。長兵衛は浅草で口入れ屋をしていた。賭場も開き人脈、資金を増やしていた。