「東京駅と八重洲口・丸の内」

 東京駅が最近リニューアルされ辰野金吾が作った初代東京駅がよみがえっている。東京駅には丸の内口と八重洲口がある。八重洲口は漂流してきたオランダ人のヤン・ヨーステン(ヤヨス)が家康の顧問となりこの地を与えられたことによる。八重洲口の北側には北町奉行跡があり、遠山の金さんで有名である。丸の内方向の大手町駅近くには将門首塚がある。平将門は時の天皇に反旗を翻し敗れたが、平安京まで送られた首級が舞い戻った場所として言い伝えられている。日輪寺と将門の体(からだ、かんだ)が訛ったといわれる神田明神とでこの首塚を護持している。
 江戸幕府にはひそかに天皇に反旗を翻した将門に徳川が親近感を感じ首塚を維持してきた面がありそうである。将門塚には祟りがあるといわれている。