「五色不動」

 目白不動と目黒不動が有名で江戸時代尊崇が盛んだったが、その他目黄、目赤、目青不動もあり、江戸を鎮護していた。道教の五行思想と関係している。すなわち木火土金水と関連付けられる。目黄不動は、台東区三の輪永久寺、江戸川区平井の最勝寺、目赤不動は文京区本駒込の南谷寺、目青不動は世田谷区太子堂教学院にある。不動明王という名から密教系の仏像であり天台宗系、真言宗系に属している。
 江戸幕府3代将軍・徳川家光が大僧正・天海の建言により江戸府内から5箇所の不動尊を選び、天下太平を祈願したことに由来するなどの伝説が存在する。