「増上寺と寛永寺」

　この２寺には�ｺ川家の菩提寺として歴代将軍の霊廟がある。寛永寺の霊廟には六名の将軍（四代家綱公、五代綱吉公、八代吉宗公、十代家治(いえはる)公、十一代家斉(いえなり)公）が眠っている。寛永寺は上野にあり天台宗の天海大僧正により江戸城の鬼門方向に京都の比叡山にならって東叡山、延暦寺と同様年号を寺名にして寛永寺と名付けて創建された。寛永寺は今上野公園の北一角にすぎないが昔は上野公園一帯が寛永寺の敷地であった。以前、上野大仏があったが被災し復興され今は頭部だけ祀られている。
　また家康は浄土宗増上寺の住職源誉存応上人に深く帰依し大いに支援する。増上寺は江戸城の南鬼門の方角にある。増上寺には、二代秀忠公、六代家宣公、七代家継公、九代家重公、十二代家慶公、十四代家茂公の、六人の将軍の墓所がもうけられている。一方増上寺近くには東京タワーがあり、地下鉄駅大門は増上寺の大門からきている。