「日本人の死の世界」

 日本人は死んで極楽浄土に生きたいと思っている人が多いだろう。一方浄土ではない地獄なども頭に浮かぶだろう。日本神話には死の世界に黄泉の国と根の国がある。黄泉の国は死者の世界で根の国は地下世界に近い。またあの世に近いイメージとして常世の国や海の彼方、神々の国として高天原がある。イザナミの世界黄泉の国はこの国今の世と黄泉津平坂でさえぎられている。
 オオクニヌシは死んでも何度も蘇生し、ヤマトタケルは死んで白鳥になった。
 日本人の死後の世界はこの世の周りにあって結構行き来出来る可能性が残っている。