「海洋攪拌」

 インドの神話でも世界軸としての山が攪拌棒として用いられ、蛇をそのマンダラ山に巻き付け紐の代わりに使って大海をかき回す。日本神話でもイザナギとイザナミが天の沼矛で原初の海を掻き回す。混ぜ合わしたのち色々な物が生まれる。何かが生まれるためには媒体しかない所をかき混ぜて生み出している。混ぜると混じる、交じるの連想から結局は男女が交じることで何かが生まれるということである。海という女性性を表す対象に、山、矛などの棒状のものや蛇などの長い物が男性性を表しておりまさに男女の交わりを表している。