「ヒレ(領巾)」

 三種の神器だけでなく十種の神宝、八種の神宝が先代旧事本紀に書かれていて、その中にオロチノヒレ、ハチヒレ、クサグサノモノノヒレやナミフルヒレ、ナミキルヒレ、カゼフルヒレ、カゼキルヒレが入っている。三種の神器とは違ってヒレは御神体ではなく、呪術用具の神宝である。ヒレを振って魂振りし元気を回復させ、穢れを取り除き元気を回復するのに使われている。十種の神宝はニギハヤイの物部氏、八種の神宝はアメノヒボコ、このようにヒレは天皇家とは違った系統に属している一面がある。旗のハタメキもそうだが布がひらひらすることは魂や霊を呼び起す傾向がある。精神科関係では自閉症児がひらひらしたものに関心・注意がいくのは自閉症児の精神を活発化させるのだろうか?