「統合失調症型人格障害」

 患者さんは著しく風変わりで奇妙である。魔術的思考、独特な信念、関係念慮、錯覚、現実感喪失は日常生活の一部になっている。統合失調症の患者さんと同様に自分自身の感情には鈍感で他人の感情には敏感である。迷信深かったり、千里眼的なことを感じる。心は恐怖と空想で満たされ、特別な思考力、洞察力を信じている。話言葉は奇妙で変わっており、対人関係は少なく孤立している。親密な関係が急に気楽でなくなったり、親密な関係を持つ力が弱い。社会的適応が難しい。ストレス下では精神病症状を示す。

 奇妙な行動、思考、認識、奇妙な疎通性によって他の人格障害とは区別される。精神症状がないことで統合失調症とも区別される。奇妙な行動もあることから妄想型人格障害とは区別される。比較的自殺率が高い。統合失調症と同様に抗精神病薬が効く傾向がある。統合失調症質人格障害と同様、被害意識を感じない環境が大事であり信頼関係構築に努める。