話の聞き方

 まず人は話で情報のやりとりが相当できる。その話し方が速かったり、一方的であったり、語彙が豊富であったり、力強かったり、説得口調であったり、自信満々であったり、小声であったり、その話し方から相当の情報が得られる。
 次に話を自分の経験で理解するがこれは理解できると同時に錯覚であると知ってる必要がある。なぜなら言葉は単なる音でありその意味はそのニュアンス、その情緒的意味、無意識的意味、未意識的意味は際限なく深く、個人ではわかりえようがない。しかし言葉はわかるところも多く数学的・物理的・自然的・具体的なものがかなり正確につたわり、個人的・感情的・文化的・文学的・無意識的なものは相当誤解が多い。
 実際の臨床では時間がないので聞けないが、本当は聞きまくる、聞いても聞いても分かりきれない、相手が同じことを言うまで聞きまくることが出来る。それでも人を知るには限界がある。
 政治家は喋り捲るが人には簡単にはわからない自分の体験の押し売りも多い。