思い込み

 元来人々の思い込みは御しがたく、よい結果を夢想して突き進んでいく。しかし所詮個人も国家も先が見えない、人がさも分かったかのように話すのも曲者である。信じ込まずちょっとやってみていいかどうかを判断したほうが、つきすすんで壊れるよりましと思うが、どこか人間には破壊本能があるのか思いきってしまう。すべてのひとが思いきれるのではないので思いきれない人間は本当に苦しい。また思いきるより思いきれないほうが正しいことも多いのだが、思い切って成功することを個人は望み国も個人も大失敗をする。
 さらに計算・理論が必要にもかかわらず、思い込みが頭を麻痺させてしまう。