認知スキーマ

 心理の専門家以外のものの見方は自分の生きてきた経験で正しいと思っていろいろ判断をしている。これは時々人生で人を追いやることがある。
 例えばみなさんは頑張ることはいいことだ。きっちりするのはいいことだ。ひとにつくすのはいいことだと思っている。しかし実はこれは間違いである。本当は元気な時は頑張るのはいいことだ、きっちりするのはいいことだ、ひとにつくすのはいいことだと条件が必要なのである。元気のない時に頑張ってはいけないのである。いいことをしては身体にはいけないのである。
 次にこれと関連していいことをし続けなければならないと思っている人も多い。するといいことができないのは悪いことだと思ってしまう。これも間違いである。いいことをしないということと悪いことをすることとは全く違う。
 多くの親が子供のことを考えてがんばりなさい、きっちりしなさい、勉強しなさい、と間違ったしつけをしている。実はこれは目標であって今実際に子供ができることとは全く違うのである。目標と今子供に進めていいことはちがうのである。今進めていいことは本人の性格・能力・状態を知って初めてわかる面がある。
 このように多くの人は日常認知スキーマのわなにはまりこんでいることがある。