認知・行動療法

 認知療法とは患者さんの考え、感情、行動をノートなどを使って意識化させ、症状を引き起こしているメカニズムを修正していく方法である。考えと感情の結びつき、勝手に起こってくる自動思考、それらに結びついて症状となってしまう行動・態度を変えようとするものでる。人は生き生きいきることが大事であり、種々の心的体験が本人を苦しめるが、現実・事実をどう捉えるかは患者さんの人間関係を中心とした過去の体験に縛られている。実は人間の考え・感情・行動は絶対というものはないのでここに認知療法の意義が存在する。患者さんが生き生きする考え方、感じ方、行動が今のとらえ方・やり方以外に必ずありそれをまず知っていくことが認知療法である。

 そしてそれとともに間違った行動・態度を精神的には苦しいにもかかわらず暴露・修正していくことが行動療法である。修正した行動・態度がやはり自分にはいいと体験する中改善していく。