人の苦しみ

 人が色々苦しんでいるのを聞いたり見たり出来るが、相手と同じ苦しみは体験できない。相手の苦しみを想像するだけである。頭が痛いといってもこちらには絶対相手の頭痛が分からない。頭が痛いと言ったときに自分の頭痛から想像する事しかできない。相手が言葉やジェスチャーで相手に起こっていることをこちらに伝えようとしたときに自分に何が起こっているのか、どういったら一番わかりやすいかを考えて話す。こちらが尋ねれば一層自分のことを分かってくれようとしていると相手は感じる。苦しみは過去に帰因することがほとんどで苦しみをなくすのではなく苦しみと付き合っていくのである。人がつきあえる苦しみは基本的には命取りではないことも多いから症状とつきあいながらこれからどう過ごすかが大事である。