自分を責めない
自分の身体は遺伝子で決まっている。自分の性格は自分が選んでいない母親や父親、兄弟との関係で形成される。さらに自分では選んでいない居住地域、学校、先生との関係で性格が形成される。勤めた会社の人間関係、これから出会う人間関係なども自分では選んでない。このように自分では選んでいない条件で自分の性格が創られている。加えて学校や会社などの人間関係を含む現在の環境が受動的に与えられている面があり、自分の体力・性格に会うか会わないか全く運次第である。このように自分で選択したとはいえない身体・性格・環境が自分の調子を悪くしたり元気を奪ったりするのであり、自分のせいとは簡単には言えない。やるべきことが出来ないのは自分のせいと思いすぎないことが自分を守り、悪化を防ぐ。環境条件がよいなら元気が続いて、よいこと・やるべきことが出来る。したがってやるべきことができないのは自分のせいではなく条件が悪いからであり、いつかやるべきことが出来るためにも自分をせめずに、却って楽しいことや元気が出るような環境を必要とする。やるべきことが出来ていないからこそ、元気が出てくる楽しいことやいいことが必要なのである。
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