認知のわな13 説得

 人は相手に分かってもらおうとする。人に分かってもらいたいと思う。そのため自分の気持ちを伝えようとするし、自分の考えを知ってもらおうとする。ところが自分の気持ち・考え・こころを伝えようとして逆に相手に拒否されたり無視されたりすることもある。この伝えようとすることのどこに問題があるのか?
 よくあるように説得が説教になってしまうことも知っておく必要がある。なぜなら自分の経験は相手の経験とは全く違うし自分の関心が相手の関心と違うということは当然であり、大事なことも一人一人違う。正しいという思いも人によって違うので相手に関心がないことや正しいという思いの程度が違ったり、相手も分かっていることを言う(相手は分かっていても出来ないのである)と説得はうるさく感じられ説教になってしまう。
 本当の説得は相手の心にどんな言葉・どんな態度が響くのかを知って説得する必要がある。