認知のわな  お金

 お金はものすごくほしいものである。買いたいものが買える。自分の欲望が満たされる。従って悪いことをしても手に入れようとする人が出てくる。キンキンギラギラのイメージも強い。欲望の的であり、喧嘩のもとであり、汚いものであるというイメージもある。しかしこんなことだけを子供たちに伝えたらそれこそお金を大事にしなくなり、そのときだけの場当たり的な使い方しかしなくなるかもしれない。
 一方お金は人が汗水を垂らして働いて稼いだものである。そのお金を稼ぐためには自分が汗水たらして働かなければならない。仕事という大変なことをして稼ぐのである。仕事は人の役に立つからしんどいのである。楽して人の役に立つとは考えにくい。お金も自分がしんどい目をして役に立った結果であり、また人の汗水の結晶である。このようにお金を感じるならそう簡単には無駄遣いしないし楽して儲けようという考えも少しは修正されるかもしれない。