人の生き方
人は自分の生きている世界のなかで生きている。身近な周りの世界に相互に影響しあいながら生きている。人と世界・周りとの関係、自分のよって来る家族との関係、地域との関係、学校、仕事場、家庭との関係のなかで生きている。人が独立して生きているわけはなく、常に相互に関係しながら生きている。人の考え、気持ち、身体なども過去から周りと関係しながら、現在の周りとの関係で生きている。この自分は周りを自分が経験してきた形でしか捉えられない。自分の見えるようにしか見えず、自分が聞こえるようにしか聞こえないが本当はもっと違う捉え方ができるのである。しかし時々自分だけで生きていると感じ孤独になってしまう生き方をする人がいる。これは周りとの関係を切ったのではなく、過去の苦しい関係のなかで生きていることになる。孤独になればますますその苦しい過去の関係が持続してしまうのである。孤立した自分があるのではなくこれからも開かれた豊かになる自分なのか、過去にしばられた閉ざされた苦しい自分なのかよく見極める必要がある。決して周りとの関係性を切らないならこれからも関係し続けることによって、自分が生き生きと生きれると言えるだろう。 |