説教

 仏教用語で説き教えるという意味だが、母親が子供に説教する、先生が生徒に説教することが時々否定的にとらえられているだけでなく、否定的な言葉として考えられている。例えば親が子供に勉強しなさい、もっと頑張りなさい、しっかりしなさい、真面目にしなさい、言うことを聞きなさいなどとよく言うだろうが、これらが説教である。すなわちみな良い結果、望んでいる結果だけを言い聞かせている。こうしろ、あーしろ、こうなれ、あーなれなど本当に親の期待する結果だけを、親の望みだけを言っている。
 正しい対応は現在子供が何を考えているのか?どんな状態なのか?親の期待に応えられる力があるのかどうか、もっともっと子供のことを知らなければならない。望みや結果だけなら誰でも言える。本当に大事なのは今子供が親の期待に近づくためにはどんなアドバイスがいいのか、どんな環境がいいのか、どのようにするのが少しでも期待する結果に近づくのか、子供の状態を本当にしっかり知らなければならない。