感 情

 感情には快不快から始まって、人間の高等精神の働きを含む喜怒哀楽、コンプレックス、価値感情など種々の感情状態がある。精神科で一番遭遇する感情は不安感情と言える。好き嫌いも感情であり、今までの生活歴からその感情状態が理解できることも多い。体質、体調、人間関係、ストレスなどによって変化する。また感情の強さ、持続時間、急変のような変化なども人間関係、生活、行動に大きな影響を与える。感情がないのは人間として冷たく、相手に恐怖を抱かせる。共感という感情を含む相互理解、相手の気持ちを察することが通常の人間関係の基本的要素である。