子育て、しつけ

 親は子供に元気で、生き生きと、しっかりと、みんなと仲良く、やらなあかんことはしっかりして、正直に、真面目に、一所懸命に生きることを要求する。しかしこれは大変な要求である。親はいいこと、しなければならないこと、頑張って生きることを要求する。
 親はこのように子供にいい結果だけを要求してしまう。頑張れ、しっかりしろ、勉強しろ、真面目にやれなどなど本当に大変なかかわりをしている親が多い。 
 本当に大事なことは、親の期待通りになってもらうためには今子供がどんな状態なのか?どんな力があるのか?何を必要としているのか?何が問題なのか?先ず子供を知ることである。子供を知って子供の話を聞いて、分かったことだけが子供にも通じる。どんなアドバイスが子供に有効なのかまず知ることが大事である。子供の現在の状態を知って始めて、親にとってこうあってほしい目標に子供が近づいていけるアドバイスができるのである。
 世の親は自分の子供への願い・要求・期待だけを子供に押し付けて、子供の心を知ろうとせず、こうしろ・ああしろと子供に要求だけを伝えている親が非常に多い。工夫や努力をせずに自分の願いだけを伝えているだけでは、親のこどもへの願いが実現する可能性は低いだろう。