抗てんかん薬

 最近抗てんかん薬が気分調整薬として使われることが多くなっている。あまり情報を伝えられず処方をしたとき時々どうして抗てんかん剤が出たのですかと心配される方がいます。しかしよく考えると大脳の神経細胞の病的神経興奮(てんかん)を抑える薬は大脳の感情・気分を担っている神経細胞の興奮を抑えることもできそう状態、怒り・情緒的混乱・うつ気分などの特定の神経の興奮も抑えるといえるだろう。現在てんかんとは精神疾患ではなく神経内科的疾患と判断されているが、精神疾患のそう状態やうつ状態にも聞くということは精神と身体・大脳との深い関係を間違いなく示している。てんかんが治まらず長期間発作がある状態が続くと、大脳に徐々に障害がおこり精神的にも大きな影響があることも分かっている。