トータル・リコール

 21世紀末の世界大戦で人類は大量の化学兵器を使い、地球の大半は住めなくなり、支配者のブリテン連邦と地球の反対側の貧しいコロニーに2分された。ブリテン連邦の労働力としてこき使われていたコロニーの住民は巨大エレベーターフォールを使ってコロニーからブリテン連邦に通勤していた。コロニーはリーダーのマサイアス(ビル・ナイ)のもとレジスタンスを起こしていた。一方ブリテン連邦のコーヘイゲン(ブライアン・クラントン)はロボット警官を使って支配を維持していた。
 ダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は愛妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)と暮らし、シンセッチックで働く平凡な男であった。しかし毎晩見知らぬ女性と病院から脱走する夢を見ていた。しかし出世もできないダグラスはリコール社の記憶を書き込んで人生を楽しむパッケージを購入した。ダグラスが記憶を書き換えようとしているちょうどそのとき警官が乱入し、平凡な男であるはずのダグラスはあっというまに警官をやっつけてしまう。何が起きたかわからないまま帰宅し、その話をローリーにすると急に妻が襲いかかり、実はダグラスは敵方でローリーは監視役であったとわかる。混乱したダグラスはハモンドと名乗る男から鍵を手に入れとアドバイスを受け、その鍵で貸金庫のマシンを起動させるとダグラスはやはりレジスタンスの人間だとわかる。しかしブリテン連邦に見抜かれ逃走するダグラスの前に夢に現れた女性メリーナ(ジェシカ・ビール)が現れる。メリーナはダグラスはもとはブリテン連邦の優秀なスパイだったが、コーヘイゲンのコローニ殲滅の陰謀をしって寝返ったことを伝える。
 一方ダグラスの仕事の同僚があらわれ、お前は夢を見ていて現実は違うと伝えられ動揺するが最後はメリーナを信用しメリーナと一緒にマサイアスに遭う。ちょうどそのときコーヘイゲンがやってきてマサイアスを殺してしまう。ダグラスはコーヘイゲンの計画通りに動いていたのである。勝利に酔いしれてコーヘイゲンはコローニーを破壊しにかかるがダグラスは結局メリーナとともにコーヘイゲンの部隊をやっつけるのである。
 将来記憶は操作できるようになって現実感まで操作できるかは今のところ想像できない。