三銃士 王妃の首飾りとダ・ビンチの飛行船

 三銃士アトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)、ポルトス(レイ・スティーブンソン)はヴェネチアで飛行船の設計図を手に入れる寸前でイギリスのバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)のスパイになっていたミレディ(ミラ・ジョヴォビッチ)に設計図を騙し取られる。その後パリではルイ13世(フレディ・フォックス)が幼く、わがままでリシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)がフランスの実権を握るべく画策していた。
 その頃ダルタニアンは元銃士の父親に鍛えられ、一人で修業するべくパリに出立する。途中若気の至りでリシュリュー配下のロシュフォール隊長(マッツ・ミケルセン)に殺されかけるところを同じくリシュリュー配下のミレディに救われる。ダルタニアンがパリに着くや否や偶然に三銃士と決闘するべく広場にあつまるが、ちょうどロシュフォールも居合わせたため、先にダルタニアンはロシュフォールと闘い始め、なりゆきで敵の敵は味方ということになり、三銃士とダルタニアンは仲間になる。戦いの最中ダルタニアンは美しいコンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)に一目惚れをして言いよるが、田舎者のダルタニアンは相手にされない。街のなかでの騒ぎのためダルタニアンと三銃士は王宮に呼び出されリシュリューの反対を押し切ってルイ13世は三銃士とダルタニアンに金貨をとらせる。翌日はルイ13世との和平交渉にバッキンガム公爵は三銃士が奪い損なった 飛行船の設計図を使って造った飛行船で宮殿にやってくる。リシュリューはバッキンガムとルイ13世とを仲違いさせるためルイ13世がアンヌ王妃(ジュノー・テンプル)に贈った首飾りをミレディに奪わせて、舞踏会にアンヌが首飾りをつけてくるようにルイ13世がアンヌに頼むようし向ける。ルイ13世はアンヌを愛しており、もし首飾りをつけてこなければアンヌがバッキンガムと浮気をしている証拠であるとリシュリューに吹き込まれていた。リシュリューは英仏戦争を企んでいて戦争をしてフランスの実権を握ろうとしていた。アンヌはルイ13世を愛しており誤解を解くためにコンスタンスを通じてダルタニアンと三銃士に助けを求める。首飾りを取り戻されないようにイギリスに渡ろうとしているミレディを追ってダルタニアンと三銃士は、バッキンガム宮殿の飛行船を盗んで首飾りを奪うが、ロシュフォールのより優れた飛行船による追跡から辛くも逃れ、ダルタニアンはロシュフォールの闘いにも打ち勝って首飾りを取り戻し、英仏の戦争を避けることができた。
 話しは単純で舞台装置は時代にそぐわないほど進んだものだが痛快娯楽大作といえるだろう。