世界侵略:ロサンゼルス決戦

 2011年世界各地の天文台は謎の流星群を捉えていた。同じ日、カリフォルニア州のペンドルトン海兵隊基地ではマイケル・ナンツ2曹(アーロン・エッカート)がイラク戦争で部下を失ったことと体力の衰えのため軍を退役しようとしていた。

 しかし流星群と思った出来事は異星人の侵略であった。人を容赦なく撃ち殺していく侵略者であった。全世界の軍隊が戦いに挑む中、ナンツも呼び出された。士官学校を首席で卒業し、身重の妻を持つウィリアム・マルチネス少尉(ラモン・ロドリゲス)のもと第1小隊に配属された。最初の任務は防衛ラインの外側に取り残された民間人の救出であった。現在異星人の航空兵器は見当たらないため任務は容易と思われたが、異星人の武器は進んでおり、チームの何人かがやられていく。他の作戦チームのエレナ・サントス曹長(ミッシェル・ロドリゲス)、獣医ミッシェル(ブリジッド・モイナハン)とも出会い、住民を救出にかかるが、航空兵器はないと思っていたところ、その情報は間違いで、助けたと思った住民たちはヘリコプターごと爆発される。
 第1小隊は空軍による味方の爆撃を避けるため前線基地のサンタモニカ空港に残った住民何人かを連れて戻らなければならない。異星人達が自分たちの電波によって攻撃を仕掛けてくることがわかり、ナンツの捨て身の誘導作戦にてその時はバスで突破出来る。マルチネスはナンツのこの行動をジョン・ウェイン気取りといって批判する。
 しかし高速道路で止まったバスが敵にみつかり、バスを守ろうとする勇敢なナンツの姿に感銘し負傷したマルチネスは住民を助けるため自分を犠牲にして敵をバスごと爆破する。

 どうにかサンタモニカ空軍基地に戻ったナンツ達がみたものは空軍の全滅と空爆ができなかったことであった。ナンツは救出ポイントに残りのみんなを連れていくなか、救助ヘリがやってきた。町の一部が停電していることに気付き、その間にそこが敵の中心地と考えて、自分一人でも敵軍の中心地に攻撃しに行こうとしたところ、ナンツに感化された仲間も一緒に攻撃に加わることになり敵の中枢を爆破出来た。

 今まで映画は繰り返し地球侵略ものを扱っており、宇宙戦争、スターシップ・トルーパーズ、インディペンス・デイ、マーズ・アタック、ヒドゥン、ボディ・スナッチャー、宇宙よりの物体Xなどが上映されてきている。人々の日常の不安がこれらの映画に反映しているのだろう。