オブリビオン

 スカブと呼ばれたエイリアンの侵略に人類が挑んでから60年がたっていた。生きのこった人類は土星のタイタンに移住する計画であった。そのための建物をドローンが守っており、それを管理しているのがジャック・ハーパー(トム・クルーズ)とそのパートナー・ヴィクトリア(アンドレア・ライズロー)であった。二人は地球上空1000メートルのスカイタワーで生活していた。ドローンの燃料電池を奪おうとしているスカブとは何者なのか?
 ある日ジャックは崩壊したNYの図書館でドローンを壊したスカブに殺されずに何故か捕えられそうになる。また別の日に飛行物体が地球に墜落し、ジャックは一人の女性を救うが、その女性は、エイリアンから自分たちを防衛するために5年以上前の記憶を消し去られていたジャックの夢に現れる女性だった。女性はジュリア(オルガ・キュリレンコ)といいタワーで治療を受け目覚めたジュリアはジャックの名前を呼ぶのであった。
 ヴィクトリアの反対にもかかわらずジュリアと墜落地点を調べに来たジャックは背後からビーチ(モーガン・フリーマン)に捕まり衝撃の事実を伝えられる。実はジャックがエイリアンに操られており、ビーチたちはエイリアンと十数機のドローンと闘っていることを告げた。ジュリアはジャックと夫婦でNASAの宇宙飛行士であったが遭難した。そのときジャックとクルーのヴィクトリアが連れ去られ、二人はクローン生産され続け、5年前の記憶を消され夫婦となりわれわれを殺す手先となっていることを聞かされる。
 ジャックは真の敵エイリアンと闘うことに決め多くの仲間の犠牲を払いながら、エイリアンのステーションに乗り込みエイリアンを破壊して死ぬ。ジュリアはジャックが憩の場所としていた2000年ごろの環境とよく似た場所でジャックの子どもと生活していた。ある日ジャックがエイリアンと闘った仲間がジュリアを発見し、おそらくクローンのジャックを連れてきた。多分クローンの生き残りだろう。
 クローンの話と先進技術、エイリアンが融合したSFであったが複雑で、将来ありうる話であった。