グリーンホーネット

 父親が新聞社の創業者でその父親だけに育てられたブリット・リード(セス・ローゲン)は放蕩息子そのものだった。父が蜂にさされてなくなったため、新聞社をふくむ莫大な財産を手にいれる。父親がなくなったため運転手のカトーをやめさせたが、なぜか次の日のコーヒーがまったくまずく、家政婦に問いただすとカトー(ジェイ・チョウ)がコーヒーを作っていた。急きょカトーを雇い直したら、カトーは天才的技術者で自動車、拳銃などなんでも高度に改造できるのであった。

 二人は今までの生活に物足りなさを感じていてロサンゼルスの犯罪を退治することを思いつく。そして新聞を利用してこの二人組にグリーン・ホーネットと名付けて単なる英雄ではなく、悪の組織と戦いやすくするため警察にも悪く思われるようにした。ブリッドの秘書として雇ったレノア(キャメロン・ディアス)の犯罪に関する報告を元にして二人はロサンゼルスの凶悪犯罪の支配者チュドノフスキー(クリストフ・ヴァルツ)と凄絶な闘いをするのである。カトーは武術にもすぐれ、ブリッドも腕力があり、最新鋭の武器といえる車ブラック・ビューティーを駆使してチュドノフスキーと戦ううちに自分の父親がロサンゼルスの検事スカンロン(デヴィッド・ハーバー)とチュドノフスキーに協力しなかったことで殺されたことが分かる。

 父親を見直したブリッドは検事スカンロンとチュドノフスキー達と追いつ追われつして最後に勝利をえる。

 アメリカ映画には運が良ければ誰にでもなれそうな英雄がよく登場する。スーパーマン・バッドマン・スパイダーマンなどである。グリーンホーネットもその一人で男性性をあらわしており悪を力で懲らしめるテーマを語っていると思われる。