私の記憶に残っている映画

 「エレファントマン」は本当に悲しい話であった。障害をもち人間関係でつらい思いをしながら心だけは汚さず真面目に生き続け、社会に疎外され死んでいく映画である。
 「羅生門」は平安時代のある事件が被害者(妻と夫)、加害者、目撃者などの話が全く違っているというテーマの映画である。同じ事柄が全く違って語られる一人一人の心理に考えさせられる。
 「マスク」は気の弱い青年がマスクを被ることによって力強く変身するストーリーだが、ジム・キャリーの抱腹絶倒の演技が印象に残っている。
 スペクタクル映画では「ベンハー」が印象に残っていてローマ時代の友人に裏切られながらも勝負していく映画だが馬車での競争は圧巻である。ゴルゴダのキリストとの出会いもあった。
 スリラー映画ではやはりヒッチコックの映画が面白く、「鳥」では突然人間が襲われてパニックを起こすようすが描かれている。
 「シャイニング」はスチィーブン・キング原作の映画であり、殺人事件の起こった山のホテルに閉じ込められた3人の家族の恐怖の体験である。
 シェイクスピアーの「ロミオとジュリエット」もいつみても悲しい映画であろう。同じく日本映画では「愛と死をみつめて」も悲しい映画である。恋愛が死によって妨げられる悲しさは永遠のテーマだろう。
 精神障害と関連して奇妙な映画が「ドグラ・マグラ」である。夢野久作による精神・脳髄・精神障害の描き方・わけのわからなさが印象に残っている。
 思い出せばきりがないが一度みなさんもみていただければと思う。