「アバター」

 西暦22世紀半ば、元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は戦闘で負傷し車椅子生活であった。その頃亡くなった双子の兄トミーの代わりに、地球から5光年離れたアルファ・ケンタウリ系の惑星ポリフェマスの衛生パンドラである任務を背負うことになる。地球人に似たナヴィというヒューマノイドの民族が暮らしていて、そのパンドラで地球人の燃料危機を解決する鉱石アンオブタニウムの増産を地球人は計画していた。アバターとは地球人とナヴィの遺伝子操作により作り出したハイブリッド肉体であり、特殊な装置により人間の意識を転送し活動できるようにしたものである。ジェイクは身体が不自由だったがアバターを操作するときは身体の不自由が無くなったためその身体を気に入る。但し人間の意識に戻るときはアバターは動かなくなる。ある日科学者のグレース(シガーニー・ウィーバー)、ノーム(ジョエル・デヴィッド・ムーア)の3人で森を探索中に、ベテランの二人からはぐれたジェイクは獰猛な獣ヴァイパー・ウルフに襲われる。命を失いそうになったときに現地人の娘めネイティリに救われる。ネイティリはナヴィ・オマティヤカ族酋長の娘であった。
 ネイティリはジェイクを追い出そうとしたが聖なる木の精がジェイクを包んだときに、ジェイクが選ばれた存在としてパンドラに降り立ったことが分かる。一方ジェイクは地球人としてアンオブタニウムを獲得するためにナヴィに接していたがすべての動植物が共生しているパンドラに敬意を感じ始めネイティリに想いを寄せるようになる。地球の代表としてやって来た資源開発会社RDAの指揮官クオリッチ大佐(スティ−ブン・ラング)は任務を遂行できないジェイクに業を煮やしアンオブタニウムの真上にあるナヴィの集落を攻撃する。ジェイクやグレース達はナヴィ側にたって地球人と闘う決意をする。強力な武器をもつ地球人と闘うにはナヴィが一致団結する必要があった。巨大な龍様の動物レオノプテリクスを操れば伝説の英雄になることをしったジェイクはそのレオノプテリクスを操ることに成功しナヴィを一致団結させることに成功する。多大な犠牲を払いながらも最後はナヴィが勝ち、ジェイクはネイティリとパンドラで過ごすことにする。
 この映画はヨーロッパ人がアメリカの原住民を支配してきた歴史を思い出させる。3次元映像と空想的自然世界の美しさも加わって印象的であった。