「レッド・クリフ1」

 三国志の最強国家魏の丞相・曹操(チャン・フォンイー)は80万の大軍で蜀の君主劉備を一時敗北させる。しかし関羽・張飛・趙雲(フー・ジュン)さらに軍師の弘明(金城武)などの働きで孤軍奮闘しながらも全滅せずにすんでいた。軍師の弘明は呉の君主孫権と手を組んで曹操と闘うしか道はないと判断し一人孫権のもとに向かう。若き孫権(チャン・チェン)の周りには保守的臣下が多く、戦争反対派が多数を占めていた。軍師魯粛の導きで司令官周瑜(トニー・レオン)と出会い、周瑜は弘明の力量を知るのである。周瑜は弘明を最初はどこまで信じてよいか分からなかったが、周瑜の妻小喬(リン・チーリン)の可愛がっている馬の難産を救い信用を得るのであった。孫権と孫権の妹尚香(ヴィッキー・チャオ)を虎狩りにさそった周瑜は劉備と同盟して曹操と闘うよう孫権に進言する。
 孫権に降伏を迫っていた曹操は孫権と劉備の同盟を知って怒り心頭で使者を殺してしまう。曹操の目的は呉を降伏させ絶世の美女小喬を我がものとすることだった。曹操は2000の船団を率いて決戦の地赤壁に向かうのである。当初の陸戦は弘明の奇策九官八卦の陣で曹操軍を破り結局海戦になる。
 この映画は非常に迫力のある映画で歴史上有名な赤壁の闘いをテーマとしており中国映画もこれだけスペクタクルに描ければこれからの中国5000年の文化を取り扱う映画が楽しみである。