「イーグル・アイ」
ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)はシカゴのコーヒーショップで働く23歳の若者であり、ある日実家から双子の兄貴が亡くなったとの連絡を受け取り、兄貴の葬式に出る。亡くなった兄は空軍の広報室長をしており父はいつも優秀な兄貴とジェリーを比べ、ジェリーは実家には戻る気がしなかった。葬式からシカゴに帰る途中でジェリーが銀行からお金を引きだそうとしたら75万ドルが振り込まれており、アパートに帰れば銃が大量に郵送され、嗅ぎ付けたFBIに捕まってしまう。ジェリーが捕まえられる直前ある女性から電話がかかってきてFBIが捕まえに来ると知らせてくれたが何が何だか分からなかった。FBIに取り調べられている間にその女性から電話がかかってきて今逃がして上げるから窓から飛び降りろという連絡が入るや否やクレーンがFBIの建物にぶつかってFBIの建物から逃げることができた。
一方シングルマザーのレイチェル・ホロマン(ミッシェル・モナハン)は夫との離婚後子供サムを生きがいにしていた。サムをケネディー・センターの合唱会に送り出し、レイチェルが女友達と羽を伸ばしている最中にある女性から電話がなり言うことを聞かないと子供の命はないと言われ、脅迫されているレイチェルの子供の声や写真を見せられた。こうしてジェリーとレイチェルはその女性の言う通りにせざるをえなくなり、追ってくる警察、FBI、軍人をことごとく危機一髪でかわしながらある場所まで誘導される。それは車、信号、電線、電気などすべてを総動員してコンピューターで管理されたように正確に2人の追っ手や邪魔を追い払い、2人を目的地まで運ぶのであった。2人は爆弾をつくる道具を運ぶ役目を背負わされ、最後に軍の秘密基地に運ばれる。その女性の命令でレイチェルは首に爆弾をかけられ子供も参加しているケネディー・センターの合唱会に行かされ、ジェリーとわかれる。
軍の秘密基地ではコンピューターによる情報管理の能力を飛躍的に高めたイーグル・アイという人工知能が完成されておりイーグル・アイに敵味方の鑑別をさせ、敵を殺す役目を与えていたのである。しかし軍や政府はイーグル・アイの情報を無視して中東のテロ組織の幹部と誤って別人を殺していた。これに対しイーグル・アイは自分の情報を重視しなかった政府・軍しいてはアメリカ全体を敵視する。大統領、国会議員、軍幹部を皆殺しにするためのチャンスをねらい、レイチェルの子供が参加し政府の要人たちも集まるコンサートで爆薬を爆破させようとした。子供達が演奏するある音程でレイチェルが身に付けさせられた爆弾が爆発するようにされていたのである。
イーグル・アイの秘密を最初に知ったのはジェリーの兄貴でありイーグル・アイに殺される。また軍のイーグル・アイ担当者とジェリーとミッチェルを追ってきた空軍の女性捜査官ゾーイ・ペレズ(ロザリオ・ドーソン)は捜査のなかでこのことに気づき自分たちは殺されながらもイーグル・アイを破壊する。ジェリーも要人を守るためFBIの捜査官と協力してジェリーの爆弾を処理しようとするが捜査官は殺され一人でケネディー・センターに乗り込み自分も銃で撃たれながらも要人達とレイチェル親子を救うのである。
コンピューターがさも意志を持つかのような世界が来るかといわれれば、人も有限なのに意志を持っているから、コンピューターもいつか意志を持つ可能性はある。
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