「パーフェクト・ストレインジャー」

 身体に色々傷をつけられて猛毒ベラドンナも使われて変死した友人グレースを調べる大物のゴッシプ記者ロウィーナ(ハル・ベリー)はグレースとチャットを通して肉体関係のあった有名広告会社の社長ハリソン(ブルース・ウィリス)を犯人と決めつけ、自分のことを好きで求めてくるコンピューターおたくで仕事仲間のマイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)にいろいろ工夫して貰って、ハリソンの会社に勤めたり、ハリソンが以前に付き合っていた女性ヴェロニカなどの名前を騙って、ハリソンが友人グレースの殺害犯であることを調べる。ハリソン自身は自分の妻の父の会社の社長だったが、妻に頭があがらず素敵な女性とみたら付き合いたくなる人物であった。美人のロウィーナは自分の以前の恋人キャメロンとグレースとの浮気を理由に別れていたが、グレースの死後よりを戻す。映画のなかではロウィーナは時々小児期にうけた父親による虐待をフラッシュ・バックする。そんなロウィーナにハリソンは魅力を感じ近づく。マイルズの力を借りてあの手この手でハリソンを誘惑し、ハリソンに近づき、ハリソンを調べようとするが、結局ハリソンに自分を調べていることがばれ、首になる。そのあとマイルズ宅に寄ったロウィーナはマイルズはコンピューターおたくで隠し部屋で自分のことや、グレースのことを性的興奮も持ってあらゆる情報を集めていることがわかる。怒ってマイルズと別れたロウィーナはその足でグレース殺しの犯人がハリソンであると集めた証拠をもって警察に訴え出た。裁判のなかでハリソンは妻の実家の仕事柄ベラドンナを手に入れやすく、実はロウィーナによって工作されたため車にもグレースの指紋、血痕、ベラドンナが残されていて有罪となった。しかしマイルズはロウィーナのことを調べ上げていて、ロウィーナは小さいときに父に虐待を受けていて、母が父を殺し母と2人で父を葬っていたのであり、それをグレースに見られていて、ロウィーナがグレースに脅されていたのを知っていた。ロウィーナは自分が犯人だと知ったマイルズを殺し、正当防衛を装うためマイルズが真犯人であったという工作をするのである。
 ロウィーナは幼児期の虐待があり、この映画でも犯人のロウィーナとスパイのロウィーナは完全に解離しておりロウィーナが解離症状を伴っていた可能性もしめしている。