屍人荘の殺人

 神紅大学ミステリー愛好会は明智恭介(中村倫也)部長と葉村譲(神木隆之介)部員の二人だけで自称ホームズとワトソンと名乗っていたが、葉村の推理は全くあたらなかった。そんな二人の前に、同じ大学に通う剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子探偵が現れ、ロックフェス研究会の夏合宿への参加を勧められる。
 部員宛に謎の脅迫状が届き、昨年の参加者の中に行方不明者がいたため二人はロックフェス研究会に参加することを決める。場所は山奥のペンション「紫湛荘」であった。そこは御曹司七宮兼光(柄本時生)の別荘で、管理人管野唯人(池田鉄洋)や七宮のぱしりの進藤歩(葉山奨之)など数人が参加していた。
 ロックフェスティバルの夜、突然誰かがゾンビになり始め、ほとんどの人間がゾンビになってしまう。革命をねらう斑目機関が引き起こしたと思われる事件だが、紫湛荘の人間はかなり助かった。ゾンビから逃げるなか、関西のおっちゃん出目飛雄(塚地武雄)とクレーマーおばちゃん高木凜(ふせえり)、さらにスマホを落とした女静原美冬(山田杏奈)が紫湛荘に逃げ入って助けられ、逃げ切れなかった明智はゾンビになってしまう。
 助かったと思ったのも束の間、今度は紫湛荘にいる人間がゾンビ以外の何者かに殺され続ける。ゾンビから逃げながら剣崎と葉村は推理を働かせ、このペンションのなかにいる犯人を探し当てる。密室で殺されるトリック、エレベーターのなかでゾンビに噛まれたと思われる殺し、逃げ場を失いゾンビになってしまうトリックなど二人はトリックをあばき犯人を突き詰める。
 ゾンビに囲まれ、ゾンビを利用した犯人など面白いトリックを色々見せられた。