キングダム

 中国戦国時代末期、戦災孤児の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)はある農家の下働きをしながら食いつないでいる。しかし二人には大きな野望があり、強くなって戦場で活躍しこの境遇から脱して将軍になる夢を持っていた。二人は日々弛まぬ努力をして、めきめき格闘技の力をつけていた。あるとき秦の高官・昌文君(高嶋政宏)が漂を見て漂を宮廷に雇うと言い出し、漂は大喜びであった。信も漂の出世を願い心から門出を祝い、自分もきっと追いつくぞと言い聞かせるのであった。ところがある日、漂は命からがら信のところにきて「俺は追手に追われていて、お前はこの地図の場所に行け」と言って死んでいく。追手がやってきて漂とは何の関係もないかのように装って切り抜け、信は漂に託されたその場所にたどり着く。そこには死んだはずの漂がいて何が何だかわからなくなった。
 そのうち漂だと思った人物は秦の皇太子?政(吉沢亮)であり、漂は?政の影武者であり、身代りになって殺されたことがわかる。すぐには?政を許せなかったが、?政は自分の仲間のところに行くのを援助しろ、見返りはあるとのことで?政の返り咲きを手伝うことになる。?政はある隠れ場所で昌文君ら少数の選りすぐりの部下と出会い部下たちは大喜びする。かくして自分を罠にはめ皇帝の位を奪った弟成?(本郷奏多)への戦いを決意する。しかし何しろ多勢に無勢、どうこの難局を乗り切るか?
 ?政は解決策として昔先祖が裏切った山の民を引き入れてこの戦いに臨むことにした。どちらにしろ山の民の助けがなければ勝てないし、山の民に殺されても仕方がないと腹をくくって交渉する。?政はやっとのことで交渉に成功し、その山の民の首領楊端和(長澤まさみ)は女であったが肝が据わっていた。
 宮廷の抜け道なども知っていた?政は、信・楊端和などの活躍もあり種々の方法を駆使して成?をとらえる。この時大将軍王騎(大沢たかお)が現れ、成?に味方をすることなく皇帝に仕えることを誓うのである。