ワンダー・ウーマン

 外の世界から隔絶したセミッシラ島はアマゾン族が暮らす女性だけの島で、外部からの敵と戦うため、島民は日々女性戦士として訓練を受けていた。ダイアナ(ガル・ガドット)は女王ヒッポリタ(コニー・ニールセン)を母にもつ一族のプリンセスだった。叔母のアンティオペ将軍(ロビン・ライト)に特訓をうけたダイアナは自分の特殊な戦う才能に気付く。ある日ドイツと闘うアメリカのパイロットのスティーブ・トレバー(クリス・パイン)の小型飛行機が海に墜落するところを発見。そのパイロットのスティーブを助け出したダイアナはアメリカのスパイでドイツの基地から逃走中だった。そのスティーブを追ってきたドイツ軍とアマゾン族は闘い、多くの犠牲を払いながらも侵入者を撃退する。ダイアナは生まれて初めて見る男性のスティーブに興味を持ち、スティーブから外の世界は大戦争で女・子供が犠牲になっていると説明をうける。ドイツでは冷酷なルーデン・ドルフ総督(ダニー・ヒューストン)がドクター・ポイズンことイザベル・マヤ博士(エレナ・アヤ)に新しい毒ガスを開発させ、完成すればさらに多くの命が奪われるとスティーブは訴える。
 人間に闘争心を植え付けた軍神アレスがルーデン・ドルフを操っていると確信したダイアナは彼を阻止するのがアマゾン族の使命だとヒッポリアに訴える。ヒッポリアは島民が一度島を出たら二度と戻れないとも言ったが、意志の強いダイアナは神を倒す剣・ゴッド・キラーや盾、鎧、魔法の投げ縄ヘスティアを持って島を後にした。ロンドンについたダイアナはスティーブの秘書と名乗り、軍事会議に参加するが、スティーブはマル博士の研究ノートを会議に提出したにも関わらず、ドイツと休戦交渉していた上層部に毒ガス計画阻止の提案は却下されてしまう。上層部は戦士らしくないと怒ったダイアナは、スティーブと彼の仲間を集めて独自に阻止するべく計画を練る。スティーブの仲間は多言語を操る潜入の達人サミーア(サイード・タグマウィ)、狙撃手チャーリー(ユエン・ブレムナー)、密輸業の酋長(ユージン・ブレイブ・ロック)と計画に賛同した議会リーダーのパトリック・モーガン卿(デイビッド・シューリス)であった。
 阻止計画中にドイツ軍に占拠された小村ベルドを救出するべくスティーブの制止を振り切ってダイアナが最前線に走り出たが、ダイアナの力に感服したスティーブ等も参加してドイツ軍を倒す。次はマル博士の毒ガスも完成し飛行機で毒ガス爆弾を落とそうとするドイツ軍拠点を攻撃するためダイアナ、スティーブらは闘い、最後は味方の振りをしていたパトリック卿が実は軍神アレスの化身であったため戦う。結局かろうじて種々の武器を使ってダイアナはアレスを倒す。一方スティーブは毒ガス爆弾を積んだ飛行機に乗り、最後は味方に落とさないため飛行機ごと自爆するのであった。