レヴェナント(蘇えりしもの)

 19世紀初め、ヘンリー隊長(ドーナル・グリーソン)率いる毛皮ハンターの一団は西部開拓地のミズーリー川沿いにカイオワ砦に向かって進んでいた。案内役のヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)と息子のホーク(フォレスト・グッドラック)もその一団にいた。ちょうどその時娘をさらった白人集団を追って先住民アリカラ族は族長エルク・ドッグ(デュアン・ハワード)の指示のもと一団を襲撃。生き残った仲間を引き連れてグラスは舟に誘導し、その後山沿いに砦に帰ることを隊長に進言。フィッツジェラルド(トム・ハーディ)はグラスがポーニー族の女性との子供ホークを引き連れていることに反感を持っていて山沿いに帰ることには反対していた。しかし隊長はグラスの意見を採用した。山沿いに進み始めてしばらくしてグラスは灰色熊に襲われて瀕死の重傷になる。しかしグラスを連れて山道をこえるのは無理だった。ヘンリー隊長はグラスの余命がわずかとみたため、ホーク、グラスを慕っているジム・ブリジャー(ウィル・ポーター)、残れば隊長によって貰える金に目のくらんだフィッツジェラルドの3人にグラスの臨終を看取るよう言い残して先に出発する。ジムが見張りに出ている間、予想に反して強力な抵抗力のあるグラスをフィッツジェラルドがあの世に送ろうとしたとき息子のホークにみられてホークを殺してしまう。それを見ていたグラスは何も出来ずに最愛の妻との子供を失ってしまう。フィッツジェラルドはアリカラ族が襲ってくる、グラスは間違いなく死ぬからとジムにうそをついてそこを逃げ出す。子供を殺されたグラスはフィッツジェラルドに対する憎しみを糧にフィッツジェラルドの追跡を始める。途中アリカラ族に狙われ、ミズリー川に流され、瀕死のところを原住民で孤独の戦士ハイカック(アーサー・レッドクラウド)に出会い助けて貰う。しかしハイカックは別のハンターの一団に殺されてしまう。その一団はエルクの娘をさらっていた。グラスはその一団から馬を奪いたまたまその娘も助けることになる。
 グラスの持っていた壊れた水筒が偶然その一団によってもたらされ、ヘンリー隊長はグラスが生きていることを悟り、グラスを探し見つける。その間グラスが死んだと報告したフィッツジェラルドは逃げ出し、ジムはフィッツジェラルドに騙されていたことが分かる。ヘンリー隊長とグラスは逃げ出したフィッツジェラルドを捕えに行く。しかし一筋縄ではいかないフィッツジェラルドは隊長を殺し、グラスも返り討ちにしようとする。グラスとフィッツジェラルドの死闘のなか、娘を取り戻したアリカラ族がやってきてフィッツジェラルドは息の根を止められる。娘を助けてくれた負い目もあるのかアリカラ族はグラスには手を出さず去る。