ターミネーター

 2029年人類はスカイネットによって発射された核ミサイルでほとんどなくなってしまっていた。生きのこった人類はスカイネットと闘い、その首領のジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)によりスカイネットを滅ぼす寸前であった。敗北を悟ったスカイネット率いる機械軍は1984年にT−800ターミネーター(アーノルド・シュワルツネッガー)を転送し、ジョン・コナーの母親サラ・コナーを抹殺しジョン・コナーの存在を抹殺しようとしていた。一方生き残り人類による抵抗軍もサラ抹殺阻止のためジョン・コナーの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)を1984年に転送する。T−800はその時代の若者を殺しながらサラをねらっていたがなんとそれを阻止したのはもうその時代に馴染んでいたもう一つのT−800であった。一方カイルも1984年に到着したがやはりスカイネットによって送り込まれたT−1000(イ・ビョンホン)に襲撃される。それを救ったのがか弱いウェイトレスと教えられていたが実は今は戦士になっていたサラ・コナーだった。それ以前にサラが9歳だったとき両親を殺されサラの守護神になれとプログラミングされ転送されてきたT−800に守られ、T−800に訓練されていたのである。このように過去はまたも書き換えられていた。二人の使命は1997年の審判の日を止めることであった。そのため時間転移装置は手に入れていた。
 さてカイルは2029年から転送されてくる際ジョン・コナーが新種のターメネーターに襲われていたこと、「ジェニシスがスカイネット」という声とイメージを記憶していた。そのイメージはジェニシスという人工知能が発売され、カウントダウンするのが2017年であることを知ったカイルは再び審判の日は1997年から2017年に書き換えられたのを直感した。そのため2017年に飛んだサラとカイルは33年たったT−800と再会するのである。ジェニシスを発売していたサイバーダイン社を調べてスカイネットを破壊しようとしていたときに突然、ジョン・コナーがあらわれる。なぜジョン・コナーがここにいるのか?やがてはコナーは新種のターミネーターであり、なんでも相手の細胞形態から模倣できるようになっていた。結局スカイネットを守るために送られてきたのであった。本当のコナーは当然乗っ取られていたが、ターミネーターのコナーと闘う中でサラとカイルは愛し合い、抵抗軍首領のコナーを産んだことも分かる。最後はサラ、カイル、T−800の勝利に終わる。
 この映画におけるスカイネットという人工知能、ターミネーターというロボット、時間を行き来するという空想は夢とよく似ていて何かを暗示しているようだ。