エクソダス 神と王

 紀元前14世紀エジプトの都メンフィスにてセティ1世(ジョン・タトゥーロ)のもとで王子ラムセス2世(ジョエル・エルガートン)と兄弟のように育ったモーゼ(クリスチャン・ベール)はヒッタイトとの戦いで王子ラムセス以上に活躍し王セティ1世に気に入られている。ある日モーゼは自分がヘブライ人の息子でヘブライの赤子を殺せという命令から逃れるべく川に流され王族のビティア(ヒアム・アッバス)に拾われたと聞かされる。その話しを聞いたラムセスは自分よりすぐれたモーゼに情は抱きながらも脅威をかんじていたので、モーゼを国外追放に処す。モーゼは瀕死になりながら紅海を超えてミデヤンにたどり着く。そこで族長エトロの娘ツィポラ(マリア・バルベルデ)と結婚し息子も生まれる。ある日嵐にうたれたモーゼは同朋を助けよという神の啓示をきき妻子を残しエジプトに戻る。モーゼはラムセスにヘブライ人の解放を要求するが、逆にラムセスはモーゼを匿うヘブライ人を処刑し始める。しかし神の奇跡かナイルのワニが暴れ、エジプト人の血でナイルが真っ赤になったり、魚が大量に死んだり、カエルや虻や蝗が大量に発生したり、エジプト中の長子が死亡したりしてラムセスはヘブライ人を追放するため奴隷解放せざるを得なかった。
 しかし自分の子どもも死んだラムセスは許すはずなく、ヘブライ人たちを急追する。モーゼたち40万人のヘブライ人は約束の地カナンをめざし紅海にたどり着くがそこは以前渡った遠浅の海峡ではなかった。しかしラムセスに捕まる前に海峡から水が引きモーゼたちは海峡を渡ることが出来た。一方ラムセス達はまた水が急に満たされたためモーゼを捕まえることはできなかった。当たり前だが王も神の前では一個の人間である。