猿の惑星 新世紀ライジング

 前作創世記ではAPESのリーダー・シーザーがAPE達をひきつれてサンフランシスコ郊外の森の奥深くでコミュニティーを築いていた。人類はシーザーの知能を発達させたウィルスで絶滅寸前であった。このウィルスにやられなかった人間たちも集まってサンフランシスコ都市部でコミュニティーを造っていた。生き残った人間たちは電気エネルギーが枯渇しつつあったため、APESがいる森の水力発電所を再度働かせようと森にやってきた。この調査に来た少人数の人間たちがシーザーの息子ブルー・アイズたちと出会いAPESを撃ってしまい、そのため圧倒的にたくさんのAPESが押し寄せ、この人間グループのリーダー・マルコム(ジェイソン・クラーク)に対しシーザーはこの森に2度と来るなといって追い返す。APESの将軍コバはシーザーに対し人類と闘おうと言い張る。以前コバは人間に実験材にされて人間に憎悪を感じているのであった。しかし人間と闘うのは多くの仲間が死ぬことであり簡単には闘えないとシーザーは判断した。対して人間も言葉をしゃべるAPESに脅威を感じ、やはり闘うと考えるグループとAPESと仲良くできないかというマルコムたちもいた。
 
 人間のコミュニティーに戻ったマルコムはリーダーのドレイファス(ゲイリー・オールドマン)と話し合ってAPESと闘う前にマルコム本人、その恋人エリー(ケリー・ラッセル)と息子アレキサンダー(コディー・スミット・マクフィー)、案内役カーヴァーともう一度APESの森に戻って水力発電のためAPESと交渉することを認めさせる。APESに取り囲まれたマルコムたちは、自分たちがダムの電気を必要としておりそれがなければ滅びる、人間がダムに行って水力発電を再開するのをAPESが認めなければ、人間はAPESと闘かうしかないと必死に伝えた。そのときシーザーの妻コーネリアが2番目の子供の出産後の体調が悪くマルコム達がコーネリアを治したのもあって、コバの反対を押し切って人間が水力発電再開するのをシーザーは許可する。
 
 水力発電が成功したが、その間にこっそり人間のコミュニティーに潜入し、たくさんの武器をみたコバ達は人間に味方するシーザーを奪ってきた機関銃で撃つ。コバ達はシーザーが人間に撃たれたと言ってAPESを扇動し人類とAPESの闘いが始まる。
 
 マルコムたちは混乱のなか逃げだし、途中撃たれたシーザーがまだ生きていたのを知って、人類とAPESがこれ以上戦争しないですむ可能性を考えてシーザーを看病しながら偶然シーザーの育った場所に行き当たり、手当てをする。シーザーの手術のための道具を町まで取りに行く途中、シーザーの息子ブルーアイズに会いシーザーが生きていることを伝えシーザーに会わす。シーザーは息子に自分を撃ったのはコバで人間ではないと伝え、シーザーの味方のモーリス達をコバから解放するよう命令する。回復したシーザーはコバ達が占領しているビルに行きコバと決着をつけようとしていた。一方ドレィファスたちはそのビルを爆破し援軍を求めてAPESを皆殺ししようとしていた。マルコムはシーザーとの友情のためドレィファス達を力ずくで止め、シーザーにコバに打ち勝って、APESを町から引き揚げさせる方向に賭けた。
 
 しかしながら、コバに打ち勝ったシーザーは人類とAPESは相いれることがなく、最後は種をかけて闘わなければならないとマルコムと確かめ合って別れざるを得なかった。
 組織は本当に一人一人考えが違っていてまとまるのは容易ではない。