白雪姫殺人事件

 きれいな緑多い森にて黒こげの死体が発見される。警察の調べで日の出化粧品に勤務する25歳のOL三木典子(奈奈緒)と判明する。有名メーカーの美人女子社員(白雪姫)とあってワイドショーの格好のネタになる。情報番組「カベミミッ!」を担当する映像制作会社TAGのさえない映像ディレクター赤星勇治(綾野剛)のもとに大学時代の友人で白雪姫と同じ化粧品会社に勤めている狩野理沙子(蓮佛美沙子)から耳よりの情報をえる。彼女が言うには犯人はまだ表沙汰にはなっていないが地味で存在感のない女子社員城野美姫(井上真央)であると明かす。この話に飛びついた赤星は城野に関する情報を会社・知人・故郷から集め、「美姫は典子に恋人をとられた。」「事件以来姿をくらましている。」「事件の夜、典子が美姫の車に乗り込むのを見た。」などなど犯人を城野美姫としてワイドショー「カベミミッ!」で大々的にとりあげ視聴率をかせぐ。美姫は赤星によって小学校時代から火事騒ぎを起こしたことがあるなど過去をいちいちほじくられるのであった。美姫は姿をくらまし自殺覚悟でホテルの一室で本当のことをしたためるのであった。
 その頃本当の犯人狩野理沙子がつかまる。赤星は狩野に完全に利用されていたのであった。間違って美姫を犯人に仕立て上げた赤星は世間・会社・同僚から痛烈な批判をくらうのであった。