悪の法則

 カウンセラーと呼ばれる主人公(マイケル・ファスヘンダー)はテキサス州の弁護士だがフライト・アテンダントの恋人ローラ(ペネロペ・クルス)と婚約をして有頂天だった。組織を甘く考え、手っ取り早くお金を手にするためメキシコの組織と麻薬売買で手を結ぶことにした。友人の実業家ライナー(ハビエル・ハルデム)と謎のブローカーのウェストリー(ブラッド・ピット)の3人で組む。ウェストリーはこの仕事がうまくいかない場合は取引先のメキシコ人組織から残虐にも殺されるだろうとほのめかした。
 ライナーの恋人で元ダンサーのマルキナ(キャメロン・ディアス)は謎を秘めた、性的挑発をしてくる美人あった。そのマルキナが何故かローラと出会い、ローラから個人的な話を聞き出す。そのマルキナとライナーは2匹のチーターを飼っていて時々狩りを楽しむという趣味も持っている。
 ところがこの取引の最中に組織の運び屋が高速道路にワイヤーを張られて一瞬のうちに首が飛ぶというプロの手口で死んでしまい、彼が運んでいた荷物もなくなってしまう。その運び屋は偶然にもカウンセラーが担当している女性死刑囚の息子であった。
 このことからメキシコの組織はあきらかにカウンセラーが裏切ったと判断し報復されるのは間違いないとウェストリーはカウンセラーやライナーに伝え、すぐにも高跳びにかかる。一方ライナーは何かあきらめのような感じでいつも通り、過ごそうとする。カウンセラーは半信半疑だったが、ライナーが殺され、自分も自分の恋人も危険だと思った途端、ローラだけは守らなければならないと考えて行動するがやはりローラもさらわれてしまう。ここまで組織が残虐なのかと悟ったカウンセラーは絶望の中なすすべもなく、直接組織のボスと連絡を取ったりするが全く救いのない会話であった。やがてローラは捉えられ残虐に殺される。
 その運び屋を殺したプロの殺し屋は実はマルキナとつながっていてマルキナが組織に逆らった黒幕であった。しかしその殺し屋たちも組織に殺される。しかしマルキナはしぶとく生き残る手配をするのだった。高跳びしていたウェストリーもやはり組織にみつけられ、ワイヤーを首にかけられ自動的に首がしめられ動脈から出血して死ぬという残酷なやりかたで殺されてしまう。
 組織に一方的に間違った判断されてもなす術もないとわかったカウンセラーはメキシコの街をうろつくだけだった。
 このような組織が現実にあるのか想像もできないが、映画のストーリーになるぐらいには可能性があるのだろう。