もみじ

 今年は2か所のもみじを見てきた。永観堂と天竜寺である。ともにきれいに咲いていたがお寺の由来を知っておいた方が面白いだろう。永観堂は最初は真言宗であったが、僧永観が住職だったころ、一生懸命念仏を唱えることにより永観は阿弥陀仏を感じるようになった。あるとき永観が念仏を唱えて御堂を回っているときに少し遅れた。その時先に回っていた阿弥陀仏が永観遅しと言って首を後ろに回した。その姿を彫刻にしたのが永観堂本尊の見返り阿弥陀である。その後念仏を大事にしてきた永観堂だが、法然が浄土宗を興して念仏重要視するや永観堂も念仏大事なため浄土宗に宗派替えをした。
 嵯峨天竜寺は臨済宗五山の一だが、庭は足利尊氏にも尊敬されていた無窓礎石によって作られた。また無窓礎石は苔寺として有名な西芳寺の開祖でもある。このように無窓礎石は作庭家としても有名である。