嵯峨野

 嵯峨野を東のほうに歩いて行くと浄土宗の寺院清涼寺にいたる。源氏物語のモデルであったらしい源融の山荘跡と言われている清涼寺には「然上人が宋からもたらした有名な国宝釈迦如来立像がある。昭和28年にその中に内臓を模した5蔵6腑が入っておるのが発見され生身のお釈迦様と呼ばれている。毎年春・秋には大念仏狂言が行われており、壬生狂言、神泉苑、千本閻魔堂狂言とならんで有名である。また今宮神社と同様、清涼寺境内ではあぶり餅が売られていておいしい。
 清涼寺をさらに東に行くと真言宗、生け花嵯峨流、南朝方天皇の位牌などで有名な大覚寺があり、苑池として百人一首にも詠まれているなこその滝跡のある大沢池がある。大沢池では毎年観月の夕べがあり、龍頭鷁首舟がでる。