千家十職

 千利休は自分の茶道具にも当然こだわり、茶碗、香合の楽吉左衛門家、釜の大西清右衛門家、茶碗、土風呂の永楽善五郎家、棗、水指の中村宗哲家、細工師の飛来一閑、金物師の中川浄益などの専門職種が生まれた。現在までこれらの家が技術を連綿と伝えて、さらに発展させているということはお茶の発展を抜きにしては考えられない。千利休とその跡をついだ表千家、裏千家、武者小路千家などが切磋琢磨お茶を発展させると同時に徳川時代の武家の作法に適ったということであろう。今もこれらの家は伝統を受け継ぎ京都で新たな文化創造をしている。