特別公開・拝観

  京都は春・秋そして少ないが夏・冬にも普段公開していない神社・仏閣その他を公開する。時々初めて公開する神社・仏閣・建築にも出会う。浄福寺は西陣にある浄土宗の寺院で、西門が赤門なので「赤門寺」ともいわれます。通常でも赤門や南門から寺領内には入れ、本堂、釈迦堂、鐘楼などの外部は見られる。今回は、通常非公開の本尊の阿弥陀如来像、土佐光信の「十王図」、大方丈の内部、岸駒や山田文厚筆の襖絵、天井画の龍図が拝観できた。住職の生死の間中有の話も面白くきけた。大徳寺は一休さんとの縁が深いお寺だが、小堀遠州ゆかりの孤蓬庵は茶室の" 忘筌(ぼうぜん)"や"露結"の蹲(つくばい)が有名で枯山水も茶色の砂で作っており一層の船が進んでいる姿らしい。忘筌席からながめる庭は丁度額縁つきの絵にもなっていた。知恩院近くの得浄妙院は"寺門"を入った正面に"本堂"があり、これは規模こそ小さくなっているものの、信州善光寺と同じ造りだそうだ。善光寺の末寺で本堂の前庭に一初(いちはつ)というアヤメ科の花があり、5月はきれいな紫色の花が咲く。本堂に上がり、本尊の一光三尊阿弥陀如来にお参りする。右手奥に"戒壇めぐり"の降り階段がある。ここ本堂の地下に"真っ暗(一筋の光もない)"な道があり、これを手さぐりで1周することができた。本尊の真下ぐらいに大きな錠前があり、これを触れれば御利益があると言われている。本当に真っ暗で久しぶりの体験だった。