平安宮

 平安京という都のなかに、天皇が政務を行い生活する場所があり平安宮と言っていた。平安京は一条大路から九条大路、東京極大路から西京極大路にしきられていた。
 平安京の真ん中の道を朱雀大路といって現在の千本通りにあたる。千本大路と九条通りの交わるところに羅城門跡がある。また千本通りと二条通りの交わるところに朱雀門跡があり、一条、二条、大宮、西大路通りに挟まれた千本通りと丸太町通りの交叉付近あたりが平行宮のあった場所である。現在の京都御苑、御所は平安時代に平行宮が戦争や火事で住めなくなって貴族の邸宅を一時的内裏にした里内裏から発展して南北朝時代の土御門東洞院内裏を元にしている。昔の平安宮からの四神相応の地形(船岡山、鴨川、巨椋池、山陰道)を想像するのも面白い。